用事を済ませて、パークアベニュー沿いを歩いて駅に向かう。ストリートはどこも、クリスマスの飾り付けでいっぱい。グランドセントラル駅に隣接する「Met Life Building」の入り口には、でっかいリース。
メット・ライフ・ビルを突き抜けると、グランドセントラル駅構内に出ます。
真正面の2階バルコニーの人がいっぱいいるところが、そのお店ですが、下の階にいる人は、ほとんどが駅の利用者でアップルストアとは関係ない人とみた。この駅はホリデーシーズンは、いつも混んでるからね。
お昼時だったので、もしかしたら、すんごい騒ぎになってるかも・・・と思ったけれど、そうでもなかった。聞くところ、何がなんでもオープニングに店内に入りたい人達は泊まり込みで10時の開店を待ったそう。(よーやる・・・笑)
お店に上がる階段のあたりは結構人がいて、列に並んでる風だったので、人ごみが苦手な私は、今日はパス。来週の平日にでも、ほとぼりが冷めたころに、ちょっと見に来ようっと。
さて、このグランド・セントラル・ターミナルですが、マンハッタンのど真ん中、42丁目とパークアベニューにある大きな駅で、内部はクリーム色っぽい大理石でできていて、すごく美しい駅。この駅で100年も営業している「オイスターバー」なんかも有名ですネ。
この駅はNYの郊外からの通勤客の要になっていて、地下鉄も走っているので、毎日75万人が乗り降りで通過する駅。ホリデーシーズンともなると、一日にここを通過する人数は100万人超えることもあるんだって。この、いつも混んで忙しい場所で、10時の開店前は2500人が店の前に列作って待ってたそうなんで、この階段の周りは今朝はさぞかし大変な騒ぎだったことでしょう。
ワクワクどきどきのアップルファンはともかくとして、いま別の一部で話題になっているのが、アップル社が家主であるMTA(NY都市交通局)に支払う家賃リースの額。
同社の開示資料によると、10年リースで1スクエアフィートあたり$60という【超破格】の家賃なんですと。しかも、通常ならチャージされるプロフィット・シェア(儲けが出たら、その一部をMTAメトロポリタン交通局に分け前として払う)の条件もついていない。初年度は80万ドルということなんで、最初の年はスクエアフィートあたり35ドル。それって、わたしら一般市民がマンハッタンでアパート借りるよりも、もしかして安いんじゃ・・・。
これを聞いて、同じグランドセントラル駅で営業している他の店達(お隣のマイケル・ジョーダン・ステーキハウスとか)が、「な、な、なんだって~~!!何故に、アップルばっかり、えこひいき!?」と仰天、怒りの渦。
このバルコニーの場所だが、アップルストアが来る前は、Metrazurというレストランがここにあって、アップルはレストラン側(8年のリース期間が残っていた)に「立退き料」として$5ミリオンを支払った。
MTA側はこの$5ミリオンも加えると、アップルが払うリース料は実質的にスクエアフィートあたり$180になり、前のテナントよりずっと高い、と主張しているそうなのだが、そもそも、その$5ミリオンはMTAに行ったわけではなくレストランに行ったわけだし、アップルの初年度の賃料80万ドルは、他のテナントよりはるかに安い。
MTAとアップルの間で交わされた10年リースの「好条件」には誰もが「えっ・・・」と思ったわけだが、NYポストによると、この契約がフェアであるかどうかについて、NY州の財務監査官Thomas DiNapoliが調査を始めると言ってるらしい。
全米のモールでも、アップルストアが来ると、そこのトラフィックが増えるため、どこでも「最優良テナント」としてアップル様様であることは間違いないのだが、このグランドセントラルターミナルでの華やかなオープニングの裏では、こういうケチも実はついていたのである。
余談だが、うちの夫は今朝、仕事でこのオープニングに出かけて行ったのだが、お土産にこのTシャツもらってきてくれました。
私が住むMurray Hill地区はこの駅の南東に位置している。我が家から、この駅まで徒歩で10分ぐらい。(自宅からこんな近所にどでかいアップルストアができるのは、実に危険だ・・・w)
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