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2.18.2015

Zoolander日記 (6) ブロマンス

「ブロマンス(Bromance)」という言葉をご存じですか?


映画『Stand By Me』- トレイラーはこちら


ウィキペディアに、こんな説明があります。


Bromance

A bromance is a close, non-romantic relationship between two (or more) men. It is a form of affectional or homosocial intimacy. The emergence of the term has been seen as reflecting a change in societal perception and interest in the theme.

 Bromance is a portmanteau of the words bro or brother and romance. Editor Dave Carnie coined the term in the skateboard magazine Big Brother in the 1990s to refer specifically to the sort of relationships that develop between skaters who spent a great deal of time together.


ブロマンス 

ブロマンス(Bromance)とは、2人もしくはそれ以上の人数の男性同士の近しい関係のこと。性的な関わりはなく、ホモソーシャルな親密さの一種である。 

Bromanceという単語はbroもしくはbrother(兄弟)とromance(ロマンス)のかばん語である。 スケートボード雑誌Big Brother編集者のデイヴ・カーニーによって、四六時中一緒にスケートボードをしているような関係という意味に限定して使うために造られた言葉である。


我が家のフランキーとズーランダーが、どうやら、ブロマンスに陥ったようです(笑)。


A photo posted by TrinityNYC (@trinitynyc) on

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ご対面を果たしたばかりのころは、メスのプリシラちゃんは、イケメン新米ボーイにちょっと気のある風なそぶりを見せて、嫉妬に狂った(?)フランキーは、プリちゃんに近づこうとするズー君に、ガウガウ攻撃をしかけて牽制していたんです。

ところが、3頭一緒に遊ぶようになってから、オスのズーランダーはメスのプリシラにばかり接近し、プリちゃんはだんだんイライラしてきて、

「しつこい男はキライよ!あっちいけ!」

と威嚇して、フランキーよりプリちゃんのほうが、むしろズーにガウガウするようになった。





プリシラに振られまくってるズー君を見ていたフランキーは、「俺の女」を守る必要がない、と踏んだのでしょうか・・・(笑)

ズー君とフランキーは、年の近い男子同志、盛んにじゃれ合い、並んで競争したり、体当たりしたり、相撲を取ったり、荒々しく遊ぶようになり、いつしか、ふたりは、どこにいくのも一緒のブロマンスな関係に―。


フランキーの行く先を追いかけてゆくズーランダー

米北東部は気温が連日摂氏マイナス10度~マイナス20度にもなり、雪も積もりました。

ワンコ同志の仲間意識の作り方は人間のわたしには計り知れないと前回の日記では思ったものの、その後の展開をみるにつけ、ワンコ同志のリレーションシップは、【人間関係の縮図】そのものでもあるな・・・としみじみ思うのだった。

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1.30.2015

Zoolander日記 (4) ケンネル・コフ

我が家に来てからのズーランダー、ものすごく食欲があり、来たばかりのころ見えてた肋骨もまったく見えなくなりました。

暖かく清潔で静かな環境で、たらふく食べて飲んで寝て遊んで甘えているせいか、表情も日に日に柔らかくなってきています。


それにしても、この子、ちょっと信じがたいほどの甘えん坊さんです。フレンドリーな犬だとは聞いていたけど、こんなにデレデレな子だとは・・・。

私がピットブルを一時預かると言ったとき、うちの夫は、ピットブルという犬種名を聞くやいなや、世間一般にありがちの偏見丸出しにして、

「ピットブルなんて危険じゃないのか」
「噛みつかれたら確実に死ぬぞ」
「生まれつき獰猛かもしれないぞ」
「プリちゃんとフランキーが怪我したらどうするんだ」

と、わーわーぎゃーぎゃー言ってたくせに、いまでは自分からべたべたとズーランダーに抱き付いては、

He's the BIGGEST MUSH!

と言っています(笑)。mush というのは、英語で「べろんべろんに甘えん坊」のことです。


私が横になると、かならずこうして、ぴったり添い寝をして、くっつきたがります。


いまでは、ズーランダーがプリとフラを攻撃することより、プリとフラが自分達の領域を侵害されたと思って、逆に防衛本能発揮して、吠えかかったり襲い掛かったりしないだろうか・・・ということのほうが、より心配になってきました。

ズーランダーが我が家に来てからすでに2週間近くが経つわけですが、プリとフラの2頭と、ズーは、実は、『正式ご対面』をいまだ果たしていません。

ときどき互いに顔を見たり、少し距離を置いて一緒に散歩したりしいるので、プリとフラは、「見慣れないヤツがいる」と意識はしているのですが、まだ完全に"群れ(Pack)の一員"としてズーランダーを紹介されていません。

ズーランダーは基本的に、自宅内にいるときは、わたしの自室の中で過ごしているようなものです。

なぜすぐに一緒に遊ばせなかったか―。

その理由は、ズーランダーは、保健所にいる間に、通称『Kennnel Cough』という犬がかかる悪性の風邪にかかってしまっていたからなのです。


★   ★   ★   ★   ★


通称『Kennel Cough』と呼ばれているのは、Bordetella bronchiseptica : ボルデテラ・ブロンキセプティカ」というバクテリアが原因で犬などの動物がかかる急性気管支炎のことです。息するたびにゼイゼイという雑音(wheezingといいます)が混じり、ときどき、大きなクシャミをしたり、ゲホンゲホンと咳をするのです。この段階で抗生物質等を投与するなどして治癒をこころみますが、環境次第では肺炎に悪化することもある、怖い病気です。

肺炎に至ってしまうと、人間と同じで、大変な治療が必要になります。この Bordetella bronchiseptica というバクテリアは人間には感染しないそうですが、犬同士では非常に感染力が強く、治療も大変高価につくため、罹患した犬は完治するまで健康な犬からは隔離する必要があるのです。

想像するに難くないと思いますが、保健所のような、最高に清潔とはいえない場所で、多くの犬が詰め込まれている環境ですと、たとえ最初は健康な犬でもバクテリアに感染し、気管支炎の症状を示し出すのが常、と言われています。

ズーランダーの場合、保護され市のアニマルコントロールセンターに収容された1月6日の最初の時点では、痩せぎすだったものの健康という見立てをもらっていました。しかし、マイナス8℃という厳寒の日に捨てられ放置されてたことも影響したのでしょうか、1月12日の医療検診では、担当獣医が「Kennnel Coughの症状あり、投薬」と記録しています。

下は、保健所で殺処分になる可能性の高い犬を紹介するフェースブックサイト「Urgent Death Row Dogs」に掲載されたズーランダーのページです。ここに、1月12日付の医療情報(Medical Information )として、こう書かれていました。


nasal ocular discharge sneezing marks on kennel coughing heard A:kennel cough as per Dr 1009 setting up on TX of 2 Tab of doxycycline SID for 10 days start: 1-13 end: 1-22 recheck: 1/20

医師番号1009の検診、鼻水、くしゃみ、ケンネルコフの症状、
doxycyclineを処方、1月13日から1月22日まで10日間2錠づつ投薬、1月20日に再検査



    


ズーランダーは気管支敗血症の菌を移された犬。その他にも、いろんな菌を持ってるかもしれない。

我が家のプリシラとフランキーはもちろん健康そのもので、ズーランダーから病気を移されたくないということで、我が家に来てから最初の10日間ほどは、完全隔離していました。

わたしも夫も、ズーランダーを触るたびに、他の2頭を触る前に必ず殺菌力あるハンドソープで手を洗い、彼の餌や水に使用したボウルもお湯と殺菌性ある食器洗剤で他の食器と別にして洗い、決してプリとフラの触るものに触れさせないように、気を配りました。

用を足すためにズーを外に連れ出すときも、まずはプリとフラを別室に閉じ込め、それからガレージを通過させて外に連れ出しました。プリとフラは、なぜ何度も自分らが部屋に閉じ込められなくちゃならないのか、納得いかないようでしたが、全員肺炎にでもなったらエライことになるので、念には念を入れました。

2週間ほど前、我が家に到着したばかりのとき、ズーランダーの呼吸は明らかに「ゼイゼイ」という雑音がしていて、気管支炎を患っているのは明らかでした。しかし幸いにも、彼の食欲はまったく落ちることがなく、ごはんのたびにモリモリ食べて、薬のおかげで徐々に回復してゆくのが手に取るように私にはわかりました。

この病気が進行すると、食欲減退という症状が顕著に出るそうなのです。

そして、そこまで症状が進んでしまうと、保健所という場所では、手厚い看護をしてあげることが困難になってきます。なぜなら、ニューヨークの野良犬収容所には、毎日、次から次へと新しい野良犬が捕まって送られてくるからです。

つまり・・・

Kennel Coughにかかりやすい環境に置かれ、たとえ健康な犬でも、そこに長く留まれば感染症にかかってしまう可能性が高いという悪循環。そして、病気を移された犬を長く看護してあげる手間ヒマもおカネも、そこにはない。施設内にそれ以上感染を拡大させないためにも、感染して症状の回復しない犬は、そのままそこに置いておくことはできない、むしろできるだけ早くいなくなったほうがよい。

上述したように、記録によると、ズーランダーは、1月22日まで投薬して様子を見よう、という獣医師の判断でした。

でも、覚えていますか?この日記の2回目に書いたように、彼は1月15日には、殺処分リストに載ってしまったんです。

つまり・・・

Kennel Coughにかかってしまう、そのこと自体が、保健所のような場所では、「死刑宣告を受けるのに十分な理由になる」という意味なのです。

(続く)

1.26.2015

Zoolander日記 (3) 生い立ちの謎

ズーランダーを渡されたとき、彼の首には、こんなタグが首に巻かれていました。



A1024830
Stray
1-6-15

『Stray』とは「野良犬」ということです。ズーランダーは、NY市の保健所に相当するアニマルコントロール局(ACCNYC)が作成した書類を幾枚か持たされてやってきました。

その書類によると、彼は今年の1月6日にニューヨーク市の中でもお世辞にも治安が良いとは言えないサウスブロンクス(South Bronx)の路上で市の捕獲係に保護され、午前9時半ごろにマンハッタンの収容所に入れられて、A1024830 というID番号をつけられた。

1月6日というと、ニューヨークでは、早朝の気温がマイナス8℃まで下がった日です。

アニマル番号A1024830、名前Zoolander、白と茶のぶち、オス、犬種はアメリカン・ピットブル・テリア、去勢されておらず、持ち込まれたときの体重が48ポンド(22㎏)・・・といったデータが並びます。書類のメモ欄には、顔の左側に古い傷があること、首の回りを怪我しているが恐らくフェンスにチェインで縛り付けられたときにチェインが食い込んで付いたものだろう、などとも書かれています。

つまり、ズーランダーは、正月明けの寒い日に、おそらくそのエリアに住む何者かが、力の強いピットブルでも動けないようにその太い首にチェインを巻きつけ、ゲットーの広場のフェンスに縛り付け、放置して行った犬なのでした。


ズーランダーと一緒に渡されたNY市動物保護課作成の書類


どれぐらいの時間そうして縛られていたのかはわかりませんが、首の回りはうっすら毛がなくなって肌が見えてるほど、何かが食い込んだような跡になっています。顔の横の傷は、どう見ても、噛まれて犬歯が食い込んでできたような傷です。

体重は、私も最初48ポンドと聞かされていたので、うちのプリシラちゃん(40ポンドぐらい)とフランキー(65ポンドぐらい)の中間ぐらいの大きさの犬なんだろうと思っていたのです。しかし到着してみると、プリシラちゃんより軽くひとまわりは大きい逞しい犬で、体重もフランキーと同じぐらいはある感じでした。

捕獲されたとき、プリシラちゃんよりちょっと重いぐらいまで痩せていたズーランダー。保健所に収容されてからは、一週間以上、安い餌でも毎日食事と水が与えられ、それで体重が少し増えたのでしょう。それでも脇腹の肋骨がほんの少し浮いて見えていました。

そして、もうひとつ気づいたことがあります。それは、ズーランダーは推定4歳の成犬なのに、足の裏の肉球が、生後数週間目のパピーのように、つるつるスベスベで柔らかかったのです。

まるで、歩いたことがないように―。

毎日私と何キロも散歩する我が家のワンコ達の肉球は、ガサガサと固くなっています。ズーランダーを連れて家の周りを少しの距離ゆっくり散歩した最初の日、ズーの肉球はすりむけて、血が滲んでしまいました。

顔にハッキリと噛み傷とわかる傷を持ち、そんなに痩せて、屋外を散歩させてもらっていた風でもなく、去勢もされず、最後は不要になって、厳寒の中フェンスにチェインでくくりつけられ捨てられていたピットブル。

ズー・・・あなたは、これまで、誰と、どんな生活を送っていたの・・・?

(続く) 



部屋の一角に置かれたデイベッド(Day Bed)がお気に入り。



1.23.2015

Zoolander日記 (2) 殺処分リスト

さて、「ズーランダー」という一風変わった名前ですが、映画ファンならすぐに、ベン・スティラー主演の超おバカ映画『Zoolander』(2001)を思い出すのではないでしょうか。



この名前、私たちが考えて付けたわけではなく、ニューヨーク・シティのアニマル・シェルターが付けた名前なのです。

ズーランダーは、NY市の野良犬捕獲課に捕まった野良犬、前の飼い主が誰かもわからない、名もない「捨て犬」でした。

わたしがズーランダーの存在を知ったのは、NYシティがシェルターに収容した野良犬や捨て犬を紹介するフェースブックの里親探しページでした。

NYシティにはかなりの数のワンコが住んでいて、ストリートやドッグランでは、私みたいな親馬鹿オーナーに連れられた犬をたくさん見かけます。

「ドッグウォーカー(Dog Walkers)」という、飼い主に代わって犬をお散歩させるのを「職業」にしてるひとも大勢いて、わたしもうちのコ達をマンハッタンの街なかを散歩させながら、犬をぞろぞろ引き連れて歩いているドッグウォーカーさんらとすれ違うこと、しょっちゅうでした。


Source: https://sallanscorner.wordpress.com/2011/01/10/ 


それだけ犬の多いNYシティに30年近くも住んでましたが、マンハッタンの道や公園では「野良犬」を見かけることは、実はあまりありませんでした。


★   ★   ★   ★   ★


うちでもう5年以上飼っている雑種のプリシラとフランキーも、もとを辿ると捨て犬でした。最初に来たプリシラは9ヶ月目のときに前の飼い主さんの飼育環境劣悪で痩せ細っていたのを引き取り、次に家族になったフランキーの方は生後すぐに捨てられてシェルターにいたところをまだ子犬の9週間目で引き取りました。

プリシラに出会うまでは、私自身がアメリカの犬猫事情に完全無知で、ニューヨークの繁華街の通りに面したペットショップのウィンドウ前で、ころころ遊んでる可愛い子犬の姿に思わず立ち止まり、目を細めていたものです。

「犬を飼いたいな・・・」と思い始めたときも、マンハッタンでどうやって犬を入手するのかすらよくわかっていませんでした。まずCraigslistに「わんこほしいで~す、引き取りま~す♡」と無邪気にWanted広告を出したというぐらいの無知ぶりです。(すぐに大勢の人たちからフラッグを立てられてポストが削除されたのですが、削除される理由もわかりませんでした。)

次いで、自宅アパート近所に大きなペット用具ショップPetcoがあることを思い出し、そこにノコノコでかけて行って、店員さんに「あれ?お宅はワンコを売ってないの?ワンコ売ってる店、この近くにありませんか?」とたずね、ギョッとした顔をされたのも、この私です。

「生体販売」がどういうことか、ぜんぜん、わかってなかったんです、わたし・・・。

ギョッとして私を見たPetcoの店員さんは、すぐに気を取り直し、「うちの店は犬猫用品は売っているけど、生きてる犬猫は売らないの。もし犬を飼いたいなら、ここに行ってみるといいよ」と言って、紙に3か所ほどのマンハッタン内のシェルターの名前と住所を書いてくれました。

言われるとおりそこに出かけて行って初めて、わたしはシェルターに収容されている犬猫たちを実際に見たのでした。

以来、無知の極みだったこの私も、動物シェルターについて興味を持ち、いろいろ読んだり調べたりしていましたが、数年前に偶然にフェースブックのあるページが目に入り、ひとくちにシェルターといえども、また一段異なるレイヤーがあることに気づかされたのです。


★   ★   ★   ★   ★


偶然視界に入ったそのフェースブック・ページは、『Urgent Part 2 - Urgent Death Row Dogs』というタイトルのページでした。

英語で Death Row というのは、刑務所で死刑囚が収容される一角のことです。死を待つ場所。

そのFBページには、毎日(毎日です!)ニューヨーク市の野良犬収容所(Animal Care & Control of NYC、略してACCNYC)で殺処分されることが決定した犬の顔写真が今日は5頭、明日は10頭・・・と掲載され拡散されるのです。ただし、毎日リストを更新しているのは市の収容所(保健所)ではなく、このページを運営する非営利団体です。

今日、いま、これを書いてる最中も、『To Be Destroyed 死刑宣告リスト』は更新され掲載されています。

我が家で預かることになったズーランダーは、このリストに、「2015年1月15日分」の一頭として掲載されたのでした。(上段真ん中)

上段真ん中がズーランダーです。

(続く)




1.21.2015

Zoolander日記 (1) フォスター犬

わたしは年末にこんなツイートしました。

去年からずっと心の中でプロジェクトとして温めてたこと。それは、

「捨てられたわんこのフォスターさんになる」

というプロジェクトです。

フォスター(Fostering)というのは、何らかの理由でホームレスになってしまったペットにアダプション(Adoption)してくれる最終的な飼い主(里親さん)が見つかるまで、一時的にその犬を我が家で預かってお世話してあげることです。

一昨日の1月19日、我が家に一時預かりで、Zoolander という名のピットブルがやってきました。


私の車に乗って、我が家に向かう。

我が家の近所にある馬牧場(ホースファーム)の周りを軽くお散歩。
馬を見たのは初めてなのかな。興味深々で見つめてる。

我が家に到着。わたしの部屋で、まずは一息。

翌朝。静かな部屋で熟睡できましたか?

ズーランダー君、かなりのイケメンです。体つきも強くたくましく、しかも気立ては優しいみたいで、まさに

「理想の男性像」

を体現してますね。(←さっそく親バカモード突入) 

この初めてのフォスター体験について、今日から、すこしづつ書いていこうと思います。

4.01.2014

【マイフォト】 鹿も、小鳥も、カエルも、来た

4月になりました。毎日、気温が目に見えてあがってゆきます。日中15℃ぐらいまで上がります。

渡り鳥が羽を休めている池の向こうに、鹿が姿を現しました。食べ物を探しているのか、地面をさかんに探っていました。


みごとな保護色で、すぐに気が付きませんでした。


わたしがカメラを向けているのに気づいたらしく、耳を澄まして、じっとこちらを見ています。



早朝は、小鳥の声がすごいです。
木の幹に据え付けた餌箱に、Chickadee (アメリカコガラ)が沢山きます。



これは何と言う鳥か名前わからず。くちばしが長いので、Chickadeeではなさそうです。



プリシラちゃんは、メイン州出身のカントリーガールのせいか、外が大好き。



夕方に近づいてくると、こんどは、裏の池のほうから、蛙の鳴き声が聞こえました。Spring Peepersと言われる蛙です。今年になって最初の鳴き声。

Peep, Peep と鳴いてるように聞こえるので、Peepersと呼ばれます。Spring Peepersは春の使者。この声が聞こえ出すと、アメリカの北東部は、本格的な春の始まりなのです。

うちの裏は、いま、こんな音がしています。Spring Peepersの鳴き声のオーディオはこちら

これから日に日に数が増えて、鳴き声も大きくなってゆきます。このカエルの合唱をBGMにして、夕闇が近づいてきます・・・。


我が家から見えた夕空。(4月1日午後7時過ぎに撮影)


陽が沈みます。(4月1日午後7時半ごろ)








3.24.2014

【マイフォト】 渡り鳥が戻ってきた

長かった冬も終わりかけです。

今回の冬は、北極圏から冷気が降りてきて、一時マイナス24度まで下がるという異様な冬でした。氷点下の日々が続き、さすがにウンザリしてましたが、我が家のすぐ横にある小さな池に、渡り鳥が戻ってきてました。

冬を南で過ごし、北に戻ってゆく、カナダ雁のカップル。去年の春も、いまごろ、カップルが舞い降りました。


池にはまだ、一部、氷が張っています。


独特の鳴き声をあげて飛んできて、しばし時間を過ごし、またどこかに飛んでゆきます。


 仲睦まじい。いつも一緒。
  

自分の縄張りに突如侵入してきたカナディアン・ギースのカップルを吼えて威嚇するプリシラ。
完全無視されてます。(笑)


うちの池には、もうひとつ、仲睦まじいカップルが来ていたようです。マガモのカップル。オスは美しい色をしています。マガモも、去年来ました。池の脇の茂みで子育てしている様子です。


水鳥同士は、お互い、干渉せずに、平和に時間を過ごしています。


フランキーの興味は、鳥よりもフリスビー。


 プリシラちゃん、春の陽気の中で気持ちよさそう。



あたたかい太陽を浴びて、ツヤツヤです。 




2.17.2014

【わんこ】 元の飼い主へのメッセージ 

昨日、お友達のケイさんが、Twitterにこんなツイート流してた。




Craigslist に掲載されたポスティングは、これ。(スクリーンショット) 




クレイグズリスト(Craigslist)のポスティングは一週間もすれば自動的に消されてしまう。

失くしてしまうのはとても惜しい、と思えたので、このメッセージは、わたしが「レスキューする」ことに(勝手に)決めました。

以下、広告に載せられた写真とメッセージのコピーです。(原文の下に、拙訳つけました。)


 ☆   ☆   ☆   ☆   ☆


3 yrs ago you were evicted from 20 Catherine St 13B.  I have your dog.  (Lower East Side)




On Feb 9th 2011, you were evicted from an apartment at 20 Catherine St and your old red pit bull was seized by animal control and taken to the kill shelter. She was really skinny and had bad skin infections, and had been bred A LOT. She'd even had a Caesarian, judging by the scar. They said at the kill shelter she was 12 years old. She also had a lopsided face and it looked like there were a few cigarette burns on her head/ears.

I figure you were having a pretty bad time of it, since you were being evicted. I hope things have gotten better for you in the intervening years. Although it's unlikely you'll ever see this note, I just wanted you to know that I have your dog and she is doing great.

The AC named her Cathy, for Catherine Street. She was held for cruelty investigation (she was REALLY skinny) then immediately put on the kill list, which is the sort of irony that happens at Animal Care & Control every day. I like old dogs and I loved Cathy's little lopsided face. A rescue pulled her for me and sent her north.

She gained weight and recovered from her skin issues. Her coat shines now and you can't see the little round cigarette burn marks any more. We spayed her (her hormones were really out of whack from all the litters she had). She has been wonderful with my young daughter, and our other two dogs. And it turns out she loves to swim! She loves fetch too. If she really was 12 back in 2011, that would make her 15 now but I doubt that as she still will go on long hikes with me, and swim and retrieve balls from the bay until she can barely stand... even though, yes, her face is turning white. She is truly an ambassador for her breed, even people who don't like pits will stop and pat her as she happily wags her tail. She loves to sleep in sunbeams, and is so happy to go on walks or swims she just wags her tail with every step.

She is sleeping next to me as I type this, grunting with joy. In fact, she sleeps on my bed every night. Your dog is an awesome dog. We love her so much. The past three years we've had with her have brought us (and her) so much happiness.

If you do see this, we'd love to know how old she is, and what your name for her was. Also please say a prayer for her, as soon she is going to have mammary surgery to remove some small lumps... unfortunately not spaying a dog and breeding her a lot means she is very likely to get mammary cancer, and Cathy has it. Luckily my vet caught it early, so I am hoping Cathy can spend many more happy years with us. She really is the best dog.

P.S. you can't have her back.





3年前に 20 Catherine Street のアパート#13Bを追い出された方へ。あなたの犬を預かってます。(マンハッタンのローアーイーストサイド)

2011年2月9日、あなたはキャサリン通り20番地にあるアパートから追い出され、あなたが置き去りにした年取った赤毛のピットブルは動物保護局に捕獲され、殺処分シェルターに送られました。その犬はとても痩せ細っていて、皮膚病でひどくかぶれており、何度も繰り返し子犬を産まされていたようでした。お腹についていた傷跡から、帝王切開されたこともあったようです。シェルターでは、この犬は12歳と言われていました。顔の片方が歪んでいて、頭部や耳のあたりにはタバコが押し付けられたような跡もいくつかついていました。

アパートを追い出されたということですから、あなたはきっと大変な時期を送っていたのだろうとお察しします。その後、ものごとが少しでもうまく運んでいることを願います。この手紙をあなたが読むことはまずないだろうとは思いますが、あなたの飼っていた犬は私に引き取られ、その子はいま幸せに暮らしていることをお伝えしたくて筆を取りました。



その犬は、通りの名前キャサリン・ストリートをもじって、動物保護局にキャシーと名づけられました。あまりに痩せすぎていたので、動物虐待の調査のため保護されましたが、間もなく殺処分リストに載せられてしまいました。動物を養護する目的の保護局で殺処分が毎日行われているのは皮肉なものです。わたしは年取った犬が好きで、キャシーのちょっと歪んだ顔が気に入りました。あるレスキュー団体が殺処分シェルターからキャシーを救い出し、ニューヨークより北にある私が住む町へとキャシーを送り出してくれました。

その後、キャシーは体重も増え、皮膚病もすっかり治りました。 いまではキャシーの毛並みはツヤツヤしていて、小さな丸いタバコの焦げ跡もほとんど見えなくなっています。不妊手術も受けさせました。繰り返し繰り返し子どもを産まされたので、ホルモンバランスがめちゃくちゃになっていたのです。キャシーは私の幼い娘にとてもなついていて、我が家の他の2匹の犬ともとても仲良しです。さらに、キャシーは泳ぐのが大好きということもわかりました!投げたボールを追いかけては持ち帰ってくる遊びも大好きです。もし3年前に本当に12歳だったなら、キャシーはいま15歳ということになりますが、私にはちょっと信じられません。たしかに顔には白い毛が目立ってきていますが、キャシーはいまでも長いハイキングで私についてくるし、海辺に行くとクタクタになるまで泳ぎやボール遊びを続けます。キャシーはピットブルという犬種のお手本のような犬です。ピットがあまり好きではないというひとでも、キャシーが楽しそうに尻尾を振ると立ち止まってキャシーをなでてくれます。太陽の光を浴びながらお昼寝するのが大好きで、お散歩に行ったり泳いだりするだけで幸せで、歩きながら尻尾を振り続けます。



いまこれを書いている最中も、キャシーはわたしのすぐ傍らで幸せそうにグーグーいびきをかいて寝ています。毎晩キャシーはわたしのベッドで一緒に眠りにつきます。あなたの飼っていた犬は素晴らしい犬です。私達はキャシーをこころから愛しています。キャシーが我が家に加わってからこの3年間というもの、私達に(そしてキャシー自身にも)たくさんの幸せを運んできてくれました。

もしこの手紙を読んでくれたなら、キャシーが本当は何歳なのか、あなたがどんな名前をつけてこの犬を呼んでいたのか教えていただきたいです。そして、キャシーはもうすぐ乳腺にできた小さな腫瘍を取り除く手術を受けるので、どうか祈ってあげてください。残念なことですが、不妊処置をせず繰り返し無理に妊娠させられると、犬は乳腺癌をおこしやすく、キャシーにも腫瘍ができているのです。でも、ラッキーなことに獣医さんが早めに見つけて下さったので、この先まだ何年も私達と楽しく暮らしてくれることを願っています。キャシーは本当に最高の犬です。

(追伸) キャシーはお返ししません。 


 ☆   ☆   ☆   ☆   ☆


我が家のワンコ、フランキーも5年ほど前にシェルターにいた捨て犬でした。

2009年5月末に我が家に引き取られてきたとき、フランキーはまだ10週間に満たない仔犬で、体重も4キロぐらいしかありませんでした。(下はそのときの写真。)




ちいさくて、フワフワして、ひっきりなしに遊びたがり、家の中でもここかしこにウンチしてまわる(笑)、可愛いコでしたよ。(いまでは体重は30キロ超え、プリシラちゃんより、ひと回りは体が大きいです。)

可愛いのですが、ワンコのお世話はほんとうに大変です。昨晩も、食べ合わせが悪かったらしくて、お腹こわしたフランキーに真夜中に3度も起こされました。今日17日はわたしの誕生日なんですが、時計が夜中12時を回り日付が17日に変わって間もなく、ワンコの下痢に付き合わされて叩き起され、マイナス12度の深夜の庭に、月明かりを浴びながら、ウンチ我慢できない犬と一緒に何度も立つことになろうとは・・・(苦笑) 

生身のわんことの生活は、オシッコ・ウンチとの戦いです。でも、可愛いから、全面ゆるす。

上のキャシーさんのように、シェルターには、ほんとうに素晴らしいワンコたちがいっぱい、飼い主が現れるのを待っています。

仔犬はとくに超絶に可愛いので、衝動的に飼ってしまい、お世話が面倒になってポイ捨てするひと、あるいは飼い犬の不妊処置せず雑種の仔犬が生まれてしまい、手に負えなくて捨ててしまうひと(フランキーを捨てたひとのように)、そういうひとたちが後をたたないので、シェルターはいつも身寄りのない動物で一杯。

東京都の福祉保健局が製作した、『犬を飼うってステキです・・・か?』という漫画がすばらしい出来で、犬を飼うつもりのひとたちには是非是非読んでもらいたいです。

『犬を飼うってステキです・・・か?』

オリジナルのサイトのリンクはこちらです。
東京都福祉保健局の動物愛護読本集 『犬を飼うってステキです・・・か?』ほか


現在犬を飼っているひと、かつて飼ったことのあるひとも、これを読んだらウルウルくること、間違いなし。どうかお友達にもすすめてください。


(追記) このブログページを上のクレイグズリストの広告主に送り、事後報告になってしまうけどわたしのブログであなたの手紙と写真を紹介してもいい?と尋ねたら、キャシーの飼い主のアレックスさんという方から、「もちろん、喜んで!」というお返事を頂きました。Thank you, Alex!

10.07.2013

わんこは人間だった!




わんこって、人間のこと、どう思ってるんだろう・・・

今日のNYタイムズで最もEメールされた記事は、こちら。『Dogs Are People, Too

寄稿者はエモリー大学で、犬の脳機能について研究しているグレゴリー・バーンズ(Gregory Berns)教授。 

この脳科学者の先生が犬をMRIスキャナーにかけて、犬の脳の動きを調べたところ、人間の脳と似たような反応を起こすことがわかった、というんである。動物に感情があるかどうかは現段階では完全に証明はできないが、犬の脳の、ある部位の反応を科学実験で観察した結果、「好き」とか「嬉しい」とかいった、我々人間が抱くポジティブな感情に似た気持ちをワンコも抱いている可能性がある、というのだ。そして、この科学者の先生は、ワンコも人間と同じ「感情を持った生き物」ならば、動物を「モノ」として扱うのはどうよ、犬にも人間のように権利を持たせるべきだろう、と問いかける記事である。

実際にワンコと一緒に暮らしてみると、ワンコにはわたしらと同じ感情がある、と日々強く感じますよね。嬉しいとき、悲しいとき、残念なとき、不貞腐れているとき・・・わたしら飼い主は、自分のワンコがそう「感じて」いるのが手にとるようにわかりますよね。

だがいまや、わたしらの「霊感」だけではなくなったのです。

ここに、ひとつ、サイエンティストからの「科学的証明」が加わったのです!

喜ばしいことではありませんか。ともに叫ぼう。

「わんこは愛!!! 」

以下に拙訳。訳中の間違いは、すべて訳者のわたしの責任です。(医学用語がよくわかんなかったんで、間違ってたら指摘してくださいね~。)

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『犬も人間である 』

私は過去2年に渡り、完全に覚醒かつ拘束されない状態にいる犬がMRIスキャナーの中に入るように研究仲間らとともに訓練してきた。犬の脳がどう機能するのか、さらには我々人間のことを犬達がどう考えているのかを突き止めるのが、我々のゴールだ。

10頭以上の犬を訓練しスキャンしてみた結果、わたしは、これはもう疑いようがないというひとつの結論に達した。それは、犬達も人間と同じということだ。

犬は言葉を話すことができないから、犬がどんなことを考えているのかを察するために、我々科学者は彼らの行動様式の観察に依存してきた。これは簡単なことではない。犬に、どうしてそんな行動をとるのかを尋ねることもできない。ましてや犬がいまどんな気持ちでいるのかなど、もちろん聞き出せない。 動物の感情を探索するなど考えるだけでも恐ろしいと科学者達は感じてきた。つまるところ、動物に関わる研究というのは、手に負えないほど大変なので、動物が持っている感覚や感情などという答えの出せない困難な問題は初めから回避するが勝ち、だったのである。

しかし、これからは違う。

MRIスキャンを使えば犬の脳を直接観察することができるし、観察に依存してた従来の方法の限界を回避できるので、犬の内側で何が起きているのかを知ることができる。MRIは、大きな音がして狭い中に閉じ込められた状態になる。人間でもMRIに入ることは嫌がるし、検査中は体を動かさずにひたすらジッとしていなければならない。通常の動物医学的手順に従えば、検査中に動物が動かないよう麻酔を打つべしとなるところだろう。しかし、麻酔が効いている状態では脳の機能を調べることはできない。少なくとも、知覚や感情といった興味深い反応を麻酔中では何一つ見ることができない。

我々は、この研究では最初から犬達を人間として扱った。小児科で用いられる医療同意書に似せて作った同意書も用意し、ただし、実験対象となる犬の飼い主にその同意書に署名してもらった。この実験の参加は任意であり、犬はいつでも研究から外れる権利があることも強調した。犬の訓練にはポジティブトレーニング法のみを用い、鎮静剤は非使用、一切の抑制・拘束も無しとした。もし犬達がMRIスキャナーの中に入りたがらなかったら、その場を去ってよしということにもした。ちょうど人間のボランティアが実験対象となるときのように。

実験対象の犬第一号は、私の飼い犬のキャリーだった。キャリーはシェルターから私が引き取ったメス犬で、キャリーの出身地であるアパラチア地方の南部で「Feist」と呼ばれる小さく痩せ型のテリアとの雑種犬だ。狩猟犬の血を引くキャリーはその血筋のとおり、私の膝の上で体を丸めているよりも、裏庭でリスやウサギを追い回すほうを好んだ。キャリーは生まれつき好奇心が旺盛で、おそらくそういう探求癖が元でシェルターに収容される羽目になってしまったのだろうが、キャリーのその性格のおかげで彼女を訓練するのは容易な仕事だった。

私は居間の一角にMRIを模倣してシミュレーターを作り、犬の訓練士で友人でもあるマーク・スピヴァックの助けを借りて、その中にキャリーが入る訓練を始めた。キャリーは階段を上がってチューブの中に入り、彼女のアゴにぴったりフィットするアゴ乗せ部分に頭部を置いて、最高30秒間微動せずにジッとしていることを覚えた。それから、スキャナーが発する95デシベルのノイズから敏感な耳を守るため、耳栓を装着することも覚えた。

 数ヶ月間の訓練と実際のMRIスキャナーを使った幾度かの試行錯誤の後、我々は犬の脳の動きをマップ化するのに初めて成功した。最初のテストでは、我々はスキャナーに入ったキャリーに二種類の手の動き(ハンドサイン)でシグナルを見せ、脳がどう反応するかを測定した。その後の実験では、こちらはまだ結果を公表していないが、彼女がよく知っている犬と人間、また、会った事のない犬と人間のにおいを嗅がせ、キャリーの脳のどの部分がそうしたにおいをそれぞれ嗅ぎ分けるかを突き止めた。

やがて、犬がどんなことを考えてるのかを探ろうとする我々の研究を、地元の愛犬コミュニティが聞きつけた。そして一年もしないうちに、我々は12頭の犬による「MRI訓練済み」チームを作り上げたのである。

我々の研究はまだ犬の脳についての基本的な疑問への答えを見つけ始めたばかりだ。しかし、これまでの研究から、脳構造と脳機能の両面において、犬と人間の間には驚くほど似通ったある部分がある、という点は無視できない。その部分とは、「尾状核(caudate nucleus)」と呼ばれる部分だ。

ドーパミン受容体を多く含む尾状核は脳幹と大脳皮質の間にある。人間の場合、尾状核は食べ物、愛、お金といった、我々が嬉しいとか楽しいとか感じるものに対し予期反応を示す重要な器官だ。しかし、逆の方向からその関係を眺め、尾状核の動きを測定することで人間が何を感じ考えているかを推察することが果たして可能だろうか?脳の各部分は互いに尋常ならぬ複雑さを伴い繋がりあっているため、脳のある一部分だけを取り出して、それにある特定の知覚機能や感情を結びつけることは通常は可能ではない。

しかし尾状核はその中で例外と言ってもいいかもしれない。尾状核の特定箇所のいくつかは、人間が楽しいと感じる多くの事象に常に反応し活性化することで知られている。正しく設定された状況下では尾状核の活性化が恒常的に認められるため、食べ物や音楽、さらには、美しいと感じる対象まで、その人間の好みを言い当てることができるのだ。

犬の場合はどうだろうか。我々は、食べ物を意味するハンドサインを見せると、その犬の尾状核が増大することを発見した。また、犬の尾状核は、犬が日頃から慣れ親しんでいる人間のにおいに対しても同様に反応することがわかった。さらには、まだ予備テストの段階ながら、一時的に飼い主が見えない場所に隠れ再び戻ってきた際に、犬の尾状核は活性化した。これらの発見をもって、犬が我々人間を愛しているという証明になるだろうか?残念ながらこれだけではまだそう結論付けることはできない。しかしながら、ポジティブな感情に結びつく多くの事象に反応して人間の尾状核が活性化するように、犬の尾状核もそれと同様の反応を示すのである。神経科学者らはこれを機能的相同性(functional homology)と呼ぶが、犬の場合も、これは犬の感情の表れであるかもしれないのだ。

愛情や愛着といったポジティブな感情を経験する能力を持つということは、犬も人間の子どものそれに相当する感覚性を有していると言えないだろうか。そして、そうした能力が存在する以上、我々人間は犬の扱い方を再考すべきではなかろうか。

犬は長いこと、「物(プロパティ)」という扱いを受けてきた。1966年の動物愛護法や州法によって動物の取り扱いはより好ましい方向へと進んできた。とはいえ、「動物は物である」という見方は断固として変わらない。「物」であるがゆえに、苦痛を最小にとどめる妥当な策が取られる限りは彼らを廃棄することができる。

しかし、MRIを用いた実験が可能になり、行動観察に依存してきた従来の研究の限界が押しやられ、MRIスキャナーに示された証拠を我々は隠蔽することはできないのだ。犬、そしておそらく他の多くの動物達(とりわけ我々人間に近い霊長類)は、我々人間と同様に感情を持っているようだ。「物」としての動物の取り扱いを我々は再考すべき時である。

一案として、ポジティブな感情を持つという神経生物学的な証拠を提示する動物に対し、一種の人間性を限定的に与えるという方法はどうだろう。すでに、多くのレスキューグループが、動物の世話をする人間を指して「保護者」という言葉を用い、ケアを与えるという暗黙の責任を人間に持たせて、被保護者となる動物と人間とを結びつけ始めている。人間が良き保護者としての責任を果たすのに失敗した場合は、その犬はどこか別の場所に移動させる必要が生じるだろうが、現在は動物を被保護者として位置づける法律は存在していない。保護者モデルのもとに運営されるレスキューグループが各所に存在していても、彼らには、動物を救済するための法的基盤をほとんど持ち合わせていない。

さらに踏み込んで、犬に人間性を与え人間と同様の権利を付与すれば、搾取から犬を守ることがさらに容易になる。パピーミル、実験ラボ用の犬、ドッグレースなどは「人間性が与えられた犬」が持つ自己決定の基本的な権利を侵害したとして禁止することができるだろう。

人間社会が犬を人間と同等に考えるようになるにはまだまだ長い時間がかかるとあなたは思われるだろう。しかし、最高裁による最近の裁決は、そうした可能性に扉を開く神経科学的発見が含まれていると知ったら、どうだろうか。最高裁は、最近のふたつの判例において、未成年の犯罪人に対し執行猶予のつかない終身刑を言い渡すことはできない、と判断した。その判断の背景のひとつに、思春期の人間の脳は完全に成熟していないことを示す脳の写像が引用されたのである。この判例は犬の感覚性とは何の関わりもないが、法廷という場において、神経科学への扉が開かれたケースであったことに違いはない。

いつの日か、犬の脳の写像からの発見に基づいて、犬の権利が法廷で議論される、そんな日がきっと来るに違いない。

(筆者のグレゴリー・バーンズ氏はエモリー大学の神経経済学科の教授。著書に『犬は人間をどう愛するか:神経科学者と里子として引き取られた犬が犬の脳を解き明かす』がある。)


12.31.2012

2012年、フィニッシュ!

2012年、無事フィニッシュしました。

2013年、新たな気持ちで踏み出します。よろしくお願いします。


(写真は、ロンドン動物園の動物アスリート大会で100センチメートル走を見事完走したフクロウw)

4.12.2012

無防備・・・可愛すぎる・・・

人間の赤ちゃんが熟睡してる様とそっくりですね。(写真はここから)