2.18.2015

Zoolander日記 (6) ブロマンス

「ブロマンス(Bromance)」という言葉をご存じですか?


映画『Stand By Me』- トレイラーはこちら


ウィキペディアに、こんな説明があります。


Bromance

A bromance is a close, non-romantic relationship between two (or more) men. It is a form of affectional or homosocial intimacy. The emergence of the term has been seen as reflecting a change in societal perception and interest in the theme.

 Bromance is a portmanteau of the words bro or brother and romance. Editor Dave Carnie coined the term in the skateboard magazine Big Brother in the 1990s to refer specifically to the sort of relationships that develop between skaters who spent a great deal of time together.


ブロマンス 

ブロマンス(Bromance)とは、2人もしくはそれ以上の人数の男性同士の近しい関係のこと。性的な関わりはなく、ホモソーシャルな親密さの一種である。 

Bromanceという単語はbroもしくはbrother(兄弟)とromance(ロマンス)のかばん語である。 スケートボード雑誌Big Brother編集者のデイヴ・カーニーによって、四六時中一緒にスケートボードをしているような関係という意味に限定して使うために造られた言葉である。


我が家のフランキーとズーランダーが、どうやら、ブロマンスに陥ったようです(笑)。


A photo posted by TrinityNYC (@trinitynyc) on

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ご対面を果たしたばかりのころは、メスのプリシラちゃんは、イケメン新米ボーイにちょっと気のある風なそぶりを見せて、嫉妬に狂った(?)フランキーは、プリちゃんに近づこうとするズー君に、ガウガウ攻撃をしかけて牽制していたんです。

ところが、3頭一緒に遊ぶようになってから、オスのズーランダーはメスのプリシラにばかり接近し、プリちゃんはだんだんイライラしてきて、

「しつこい男はキライよ!あっちいけ!」

と威嚇して、フランキーよりプリちゃんのほうが、むしろズーにガウガウするようになった。





プリシラに振られまくってるズー君を見ていたフランキーは、「俺の女」を守る必要がない、と踏んだのでしょうか・・・(笑)

ズー君とフランキーは、年の近い男子同志、盛んにじゃれ合い、並んで競争したり、体当たりしたり、相撲を取ったり、荒々しく遊ぶようになり、いつしか、ふたりは、どこにいくのも一緒のブロマンスな関係に―。


フランキーの行く先を追いかけてゆくズーランダー

米北東部は気温が連日摂氏マイナス10度~マイナス20度にもなり、雪も積もりました。

ワンコ同志の仲間意識の作り方は人間のわたしには計り知れないと前回の日記では思ったものの、その後の展開をみるにつけ、ワンコ同志のリレーションシップは、【人間関係の縮図】そのものでもあるな・・・としみじみ思うのだった。

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2.12.2015

Zoolander日記 (5) 先住犬

前回、ズーランダーがケンネルコフ(犬がかかる悪性の急性気管支炎で、肺炎に至ることもある)にかかっていたため隔離されているので、うちのワンコ達とは正式にご対面していない、と書きました。

しかし、抗生物質のおかげで症状は治まり、いよいよ、プリシラとフランキーとズーランダーの三者正式ご対面の時がやってきました。

犬は群れ(pack)を作る社会的動物で、群れとしての縄張り意識もとても強く(それゆえに縄張りに近づく不審者には吠えかかり番犬になれるわけなのですが)、群れの中で誰がリーダーかが極めて重要なため、新参者のワンコを自宅に迎え入れるときは、そうした「群れのバランス」について、いろいろ注意が必要です。

フォスターとして一時預かりした子と先住犬がすぐに仲良くなれるとは限りません。ワンコも最初は誰でも警戒し合い、ちょっと距離を置いて、お尻のにおいを嗅ぎ合ったりして、互いを知ろうと努めます。

わたしたち人間もそうですよね。どんなに感じが良さそうな相手でも、会った瞬間にコイツ胡散臭いと直感したり、目が笑ってなくて好きになれないとか、そういう「動物の勘」みたいなもので、初めて会った相手を判断し警戒し、ときには威嚇したりしてますもん(苦笑)。


初めてのご対面から数日後、3頭一緒に、近所の自然トレイルを歩きました。それまで、ズー君が近づくと決まって威嚇していたフランキーですが、この時初めて、フランキーの方からズー君に近寄ってきました。これなら上手くいくかもしれない・・・と、その時、泣けたよ。


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犬によっては、新しい犬が突然群れに入ってきても、すぐに適応し仲良くなれる犬もいます。

でも、もし、先住犬が新参者を受け入れないとなると、常にストレスの高い状態が生じ、共同生活に支障をきたし、フォスターを続けることも不可能になりかねません。

うちの場合は、全員が身体が比較的大きい犬同志なので、噛み合いの大喧嘩にでもなったら、私一人では止められません。

私が属しているレスキュー・グループには、プロのトレーナーや多くのフォスター経験者がいます。今回我が家でプリちゃんとフランキーをズーランダーと会わせる際に、初心者の私は、どういう注意が必要か、彼らが長年蓄積したノウハウから教えてもらいました。その他にも、ドッグウォーカーをしている友人や、村の犬猫保護員をしてる隣人からも、いろいろ細かいアドバイスをいただきました。



  1. まず、最初のご対面の場所は、先住犬の縄張り内では行わないこと。どちらの犬にとってもニュートラルな(縄張りとして認識されてない)エリアを選び、そこで、力関係においてより上位にいる犬を最初に紹介する。
  2. 紹介する際は、最初は一頭一頭紹介し、くんくん相手のお尻のにおいを嗅いだりさせるが、万一ムードが悪化して喧嘩になりそうな場合は、すぐに離せるように、どちらの犬にもリーシュ(リード)をつけておく。
  3. 散歩するときは、横に一列に並んで、わたしら全員一緒に行動する仲間だよ、というメッセージを発する。
  4. どちらかが、背中の毛が逆立ったり、歯をむき出したり、といった「恐れ」の行動に出たときは、無理強いしない。
  5. みんなが一緒に時間を過ごす部屋(リビングルームなど)にケージを置いて、ケージに入れて接触させない状態で、いっしょにスペースを共有することに慣れさせる。
  6. 自宅の庭でリーシュをつけず遊ばせるときも、先住犬が縄張りをクレームして攻撃に出たりすることもあるため、最初のうちは常に監視しすること。
  7. 慣れてくるまでは、先住犬の近くで、新しい犬に食事を取らせない。(新参者が先住犬の食べ物に近づくといきなり攻撃されることがあるため。)
  8. ゆっくり、ゆっくり、時間をかけて、焦らずに少しづつ、一緒に過ごす時間を伸ばしてゆく。

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    フランキーが我が家に加わった時、フランキーはまだ9週間目の子犬でした。先住犬だったプリシラちゃんは最初は混乱していたようですが、相手が子犬だったせいか、プリちゃんが幼いフランキーを受け入れるのに、さほど問題はありませんでした。


    5年以上前、子犬だったフランキーが我が家の一員になったばかりの頃。小さくてフワフワで、プリシラちゃんの後をくっついては、なんでもプリちゃんのマネばかりしていました。


    でも、ズーランダーはすでに推定4歳以上の成犬。人間でいえば20代後半。しかも、筋肉質で逞しい体格のオスのピットブル。

    この5年以上のあいだ、先住犬のプリとフラの2匹は強力な絆を築き上げ、散歩中も、別の犬とすれ違うと、相手の犬によっては、互いに互いを守ろうとします。そんな強い絆で結ばれたプリとフラの間に、急に去勢前の成犬が割り込んで来たらどうなるか・・・。

    さらにマンハッタン時代は外に出れば知らない犬とすれ違うという、いやがおうにも社会性を身に着けなくてはならない環境でしたが、郊外に越してからは、プリとフラはそんなに頻繁にいろんな知らない犬と顔を突き合わさなくなっていたんです。

    わたしにも、少なからず心配はありました。


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    ご対面初日、我が家の敷地の外に別々に連れ出し、少し離れて散歩をすることにしました。散歩中は、チラチラと様子を伺いながらも、♪ふんふんふーーん♪といった顔でクールに歩いてたプリとフラ。ところが、いったん皆で我が家の敷地の中にはいると様相が変わり、やはり、縄張り内ではズーランダーを警戒してるのが明らかでした。

    その後も数日は、ズーランダーが近づくと、プリちゃんは牙をむくし、フランキーはほとんど攻撃に近いような反応をして激しく吠えて襲い掛かろうとしたりで、ハンパない【拒絶ぶり】でした。

    遊びたいのに拒絶され、寂しそうにズーランダーが私に近づいてくると、こんどは、それを見たフランキーが全速力で走り寄ってきて、わたしとズーの間に入り、ズーに牙を剥いて、飼い主のわたしを守ろうとするのです。

    「ズーは敵じゃないよ、ズーはこれから一緒に暮らす兄弟だよ」といくら言ってきかせたところで、人間の言葉が通じるはずもなく。

    病気のズーが我が家に来てから圧倒的に多くの時間をズーに費やしていた私を見て、プリとフラは自分らが忘れられたような不安な気持ち、あるいはジェラシーを抱いたのかもしれません。

    また、ズーは去勢されておらず、去勢済みのフランキーが、ことさら張り合おうとしたのも、オス同志なんらかのライバル意識があったのかもしれません。

    ところが、ある日突然に、ほんとうに突然に、です。ズーは「群れの仲間」になってました。

    彼らに何が起こったのかは、わかりません。

    突然に、唐突に、プリシラとフランキーは、ズーを受け入れ、ズーと仲良くなろうと決めたようでした。

    一度そう決断したら、その決断に疑問を挟まない。人間よりずっと潔い。

    一緒にガンガン遊ぶ。

    遊び疲れると、からだくっつけてグースカ寝れるぐらいに、いまではお互いを認め合っています。

    最初は新参者を威嚇して唸ったり吠えたり、険悪なムードにわたしもなんだか心配になり、「仲良くしてあげなさい!」とプリとフラを叱ったりしてました。

    でも、どんなにガウガウ吠えかかっても、フランキーは決してズーに本気で噛みついたりしませんでした。

    ズーのほうも、どんなに威嚇されても、決して逆襲したりせず、距離を置き、少し経つとふたたび「あそぼ!あそぼ!」モードに戻り、仲間に入れて欲しいというジェスチャーを続けて、プリとフラに自分から近づいていっていました。

    人間の私にはわからない、ワンコ同士の「仲間意識の作り方」があったのですね。


    ストーブの前の黒い花崗岩の石版は熱でじんわりと暖かい。岩盤浴ブームかw 



    氷点下の気温が続く中、食後は毎日暖炉の前で一緒になごむ、プリ、フラ、ズー。

    (続く)



    2.07.2015

    氷の結晶

    私が住む北ウェストチェスター(Northern Westchester)では、昨日(木曜日)の朝の気温が摂氏マイナス18℃まで下がりました。

    まさに「切れるような」冷たさ。積もった雪も解けることなく、あたりは一面雪景色です。




    我が家の脇に真冬でも流れ続ける小さな水流があるのですが、水の温度のほうが空気よりずっと高いためでしょうか、とても綺麗な結晶が水の上に一面作られてるのを発見しました。

    自然の作る美。