昨日、お友達のケイさんが、Twitterにこんなツイート流してた。
Craigslist に掲載されたポスティングは、これ。(スクリーンショット)
クレイグズリスト(Craigslist)のポスティングは一週間もすれば自動的に消されてしまう。
失くしてしまうのはとても惜しい、と思えたので、このメッセージは、わたしが「レスキューする」ことに(勝手に)決めました。
以下、広告に載せられた写真とメッセージのコピーです。(原文の下に、拙訳つけました。)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
3 yrs ago you were evicted from 20 Catherine St 13B. I have your dog. (Lower East Side)
On Feb 9th 2011, you were evicted from an apartment at 20 Catherine St
and your old red pit bull was seized by animal control and taken to the
kill shelter. She was really skinny and had bad skin infections, and had
been bred A LOT. She'd even had a Caesarian, judging by the scar. They
said at the kill shelter she was 12 years old. She also had a lopsided
face and it looked like there were a few cigarette burns on her
head/ears.
I figure you were having a pretty bad time of it, since you were being
evicted. I hope things have gotten better for you in the intervening
years. Although it's unlikely you'll ever see this note, I just wanted
you to know that I have your dog and she is doing great.
The AC named her Cathy, for Catherine Street. She was held for cruelty
investigation (she was REALLY skinny) then immediately put on the kill
list, which is the sort of irony that happens at Animal Care &
Control every day. I like old dogs and I loved Cathy's little lopsided
face. A rescue pulled her for me and sent her north.
She gained weight and recovered from her skin issues. Her coat shines
now and you can't see the little round cigarette burn marks any more. We
spayed her (her hormones were really out of whack from all the litters
she had). She has been wonderful with my young daughter, and our other
two dogs. And it turns out she loves to swim! She loves fetch too. If
she really was 12 back in 2011, that would make her 15 now but I doubt
that as she still will go on long hikes with me, and swim and retrieve
balls from the bay until she can barely stand... even though, yes, her
face is turning white. She is truly an ambassador for her breed, even
people who don't like pits will stop and pat her as she happily wags her
tail. She loves to sleep in sunbeams, and is so happy to go on walks or
swims she just wags her tail with every step.
She is sleeping next to me as I type this, grunting with joy. In fact,
she sleeps on my bed every night. Your dog is an awesome dog. We love
her so much. The past three years we've had with her have brought us
(and her) so much happiness.
If you do see this, we'd love to know how old she is, and what your name
for her was. Also please say a prayer for her, as soon she is going to
have mammary surgery to remove some small lumps... unfortunately not
spaying a dog and breeding her a lot means she is very likely to get
mammary cancer, and Cathy has it. Luckily my vet caught it early, so I
am hoping Cathy can spend many more happy years with us. She really is
the best dog.
P.S. you can't have her back.
3年前に 20 Catherine Street のアパート#13Bを追い出された方へ。あなたの犬を預かってます。(マンハッタンのローアーイーストサイド)
2011年2月9日、あなたはキャサリン通り20番地にあるアパートから追い出され、あなたが置き去りにした年取った赤毛のピットブルは動物保護局に捕獲され、殺処分シェルターに送られました。その犬はとても痩せ細っていて、皮膚病でひどくかぶれており、何度も繰り返し子犬を産まされていたようでした。お腹についていた傷跡から、帝王切開されたこともあったようです。シェルターでは、この犬は12歳と言われていました。顔の片方が歪んでいて、頭部や耳のあたりにはタバコが押し付けられたような跡もいくつかついていました。
アパートを追い出されたということですから、あなたはきっと大変な時期を送っていたのだろうとお察しします。その後、ものごとが少しでもうまく運んでいることを願います。この手紙をあなたが読むことはまずないだろうとは思いますが、あなたの飼っていた犬は私に引き取られ、その子はいま幸せに暮らしていることをお伝えしたくて筆を取りました。
その犬は、通りの名前キャサリン・ストリートをもじって、動物保護局にキャシーと名づけられました。あまりに痩せすぎていたので、動物虐待の調査のため保護されましたが、間もなく殺処分リストに載せられてしまいました。動物を養護する目的の保護局で殺処分が毎日行われているのは皮肉なものです。わたしは年取った犬が好きで、キャシーのちょっと歪んだ顔が気に入りました。あるレスキュー団体が殺処分シェルターからキャシーを救い出し、ニューヨークより北にある私が住む町へとキャシーを送り出してくれました。
その後、キャシーは体重も増え、皮膚病もすっかり治りました。 いまではキャシーの毛並みはツヤツヤしていて、小さな丸いタバコの焦げ跡もほとんど見えなくなっています。不妊手術も受けさせました。繰り返し繰り返し子どもを産まされたので、ホルモンバランスがめちゃくちゃになっていたのです。キャシーは私の幼い娘にとてもなついていて、我が家の他の2匹の犬ともとても仲良しです。さらに、キャシーは泳ぐのが大好きということもわかりました!投げたボールを追いかけては持ち帰ってくる遊びも大好きです。もし3年前に本当に12歳だったなら、キャシーはいま15歳ということになりますが、私にはちょっと信じられません。たしかに顔には白い毛が目立ってきていますが、キャシーはいまでも長いハイキングで私についてくるし、海辺に行くとクタクタになるまで泳ぎやボール遊びを続けます。キャシーはピットブルという犬種のお手本のような犬です。ピットがあまり好きではないというひとでも、キャシーが楽しそうに尻尾を振ると立ち止まってキャシーをなでてくれます。太陽の光を浴びながらお昼寝するのが大好きで、お散歩に行ったり泳いだりするだけで幸せで、歩きながら尻尾を振り続けます。
いまこれを書いている最中も、キャシーはわたしのすぐ傍らで幸せそうにグーグーいびきをかいて寝ています。毎晩キャシーはわたしのベッドで一緒に眠りにつきます。あなたの飼っていた犬は素晴らしい犬です。私達はキャシーをこころから愛しています。キャシーが我が家に加わってからこの3年間というもの、私達に(そしてキャシー自身にも)たくさんの幸せを運んできてくれました。
もしこの手紙を読んでくれたなら、キャシーが本当は何歳なのか、あなたがどんな名前をつけてこの犬を呼んでいたのか教えていただきたいです。そして、キャシーはもうすぐ乳腺にできた小さな腫瘍を取り除く手術を受けるので、どうか祈ってあげてください。残念なことですが、不妊処置をせず繰り返し無理に妊娠させられると、犬は乳腺癌をおこしやすく、キャシーにも腫瘍ができているのです。でも、ラッキーなことに獣医さんが早めに見つけて下さったので、この先まだ何年も私達と楽しく暮らしてくれることを願っています。キャシーは本当に最高の犬です。
(追伸) キャシーはお返ししません。
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我が家のワンコ、フランキーも5年ほど前にシェルターにいた捨て犬でした。
2009年5月末に我が家に引き取られてきたとき、フランキーはまだ10週間に満たない仔犬で、体重も4キロぐらいしかありませんでした。(下はそのときの写真。)
ちいさくて、フワフワして、ひっきりなしに遊びたがり、家の中でもここかしこにウンチしてまわる(笑)、可愛いコでしたよ。(いまでは体重は30キロ超え、プリシラちゃんより、ひと回りは体が大きいです。)
可愛いのですが、ワンコのお世話はほんとうに大変です。昨晩も、食べ合わせが悪かったらしくて、お腹こわしたフランキーに真夜中に3度も起こされました。今日17日はわたしの誕生日なんですが、時計が夜中12時を回り日付が17日に変わって間もなく、ワンコの下痢に付き合わされて叩き起され、マイナス12度の深夜の庭に、月明かりを浴びながら、ウンチ我慢できない犬と一緒に何度も立つことになろうとは・・・(苦笑)
生身のわんことの生活は、オシッコ・ウンチとの戦いです。でも、可愛いから、全面ゆるす。
上のキャシーさんのように、シェルターには、ほんとうに素晴らしいワンコたちがいっぱい、飼い主が現れるのを待っています。
仔犬はとくに超絶に可愛いので、衝動的に飼ってしまい、お世話が面倒になってポイ捨てするひと、あるいは飼い犬の不妊処置せず雑種の仔犬が生まれてしまい、手に負えなくて捨ててしまうひと(フランキーを捨てたひとのように)、そういうひとたちが後をたたないので、シェルターはいつも身寄りのない動物で一杯。
東京都の福祉保健局が製作した、『犬を飼うってステキです・・・か?』という漫画がすばらしい出来で、犬を飼うつもりのひとたちには是非是非読んでもらいたいです。
『犬を飼うってステキです・・・か?』
オリジナルのサイトのリンクはこちらです。
東京都福祉保健局の動物愛護読本集 『犬を飼うってステキです・・・か?』ほか
現在犬を飼っているひと、かつて飼ったことのあるひとも、これを読んだらウルウルくること、間違いなし。どうかお友達にもすすめてください。
(追記) このブログページを上のクレイグズリストの広告主に送り、事後報告になってしまうけどわたしのブログであなたの手紙と写真を紹介してもいい?と尋ねたら、キャシーの飼い主のアレックスさんという方から、「もちろん、喜んで!」というお返事を頂きました。Thank you, Alex!